お墓の選び方

お墓選びで金額を左右する4つの要素。後悔せずに費用を抑えるには?

お墓はお金がかかる

お墓の値段は、俗に車一台分と例えられることが多いように思います。とにかくお金がかかるというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

ひと言で車と言っても、軽自動車から高級車まで選ぶものによって相当な価格差がありますよね。

車体に加えてオプションを付けることにより予算が跳ね上がりますよね。

お墓にも同じことが言えて、お墓も選び方によって金額に大きな差が出ます。

故人の為とはいえ、普段の生活で直接使用する物ではない為、ご存命の方の生活を圧迫してまで高価なものを購入する必要はないと思います。

しかし、長く使うものですので、安易に妥協をしてしまうと一生後悔することになってしまいます。

ひとりひとりこだわる部分は様々だと思います

お墓も選び方により際限なくお金がかかりますし、逆に選び方を工夫することで費用を抑えることが可能です。

具体的にどういう要素で値段が決まるのか見ていきましょう。

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お墓の値段を左右する要素

場所

不動産と同じく、お墓も都心から離れれば離れるほどお墓の値段は安くなります。駅から徒歩圏内であったり幹線道路に近いなど交通の便が良い場所は価格が高い傾向にあります。逆に山奥だったり車がないといけない場所などは価格が下がる傾向にあります。

また、同じ広さの区画でもお墓の向いている方角により永代使用料が異なることがありますので確認してみてください。一般的に朝陽があたる東向きの区画の方が金額が高い傾向にあります。

石種

石の種類により値段が違います。同じ白御影でも、中国産の物と最高級品である国産の庵治石とでは10倍以上の価格の差があります。
逆に言えば、石種にこだわらなければ価格を抑えることができます。

希少価値なども価格に影響する為、例外はたくさんありますが、傾向としては、白御影、グレー御影、黒御影と色が濃くなるほど値段が高くなります。
産地も価格に影響し、中国産、南アフリカ、インド産、国産と値段がが高くなる傾向にあります。

使用する石の量

見落としがちなのがこの部分です。
お墓の総額は使用する石の量で大きく変わります。石の業界では30cm×30cmの立方体を1才という単位が使われます。
石をたくさん使うデザインのお墓は当然値段も高くなります。
石碑の高さを低くしたり、お墓を囲う外柵のないデザインにするなど、石を節約できるデザインにすることで石の総額を抑えることができます。

デザインのランクアップ

お墓の料金表の中に加工代金のランクアップの項目がよくあります。
香箱と言われる石碑の最上部のデザインであったり、石碑正面に額のようなデザインをつけるなど、高級感を演出するような加工です。
高級型とか、最高級型とか名前がついていることが多いように思います。

お得にお墓を建てるには

地理的な要因による値段の比較は皆さん普通にやっていると思いますが、石の量やデザインに関しては営業マンに言われるがまま決めている方が多いように思います。

指定のデザインパターンが決まっている霊園では難しいきもしれませんが、見積もりやデザイン案の段階で石の量を減らせるデザインを提案してほしいと伝えることで値段を下げられる可能性があります。

デザインについても、加工にひと手間加えるだけで石の仕入れ量には影響しないので、受注を取るためにデザインのランクアップをサービスすることもありますので、是非交渉してみてください。

何を優先するか決める

お墓に対して何を優先するかを明確にしてください。立派なお墓を建てたとしても、あまりにも自宅から遠かったりすると、足が遠のいてしまいます。

重要でない部分で妥協する

脚が悪く遠くまで御墓参りにに行けない事情があれば、自宅から近かったり公共交通機関で行けるよう場所を最優先し、石種を妥協したり、面積が小さいお墓を買うことで費用を抑えることができます。

逆に、不便な場所でも問題なければ郊外にいけば費用を抑えることができます。

石の種類にこだわりがなければ、値段の安い石種を使えばいい。

しかしながら、現地見学をしていて迷った部分は安易に妥協せずに出来るだけ叶えた方が良いと思います。

大事な人の為に建てるものですし、長い期間使用していくものですので、、ご自身にとって大事な部分で妥協をしてしまうと、お墓詣りに行くたびに気になってしまったり罪悪感さえ感じてしまうこともあるそうです。

妥協しても良い部分と、そうでない部分をしっかり検討してみてください。

見落としがちなのが管理費

お墓を持つとほとんどの場合管理費がかかります。各霊園により異なるので一概には言えませんが、年間1万円前後の霊園が多いと思います。
中には管理費の他に護寺会費等の名目で費用がかかる場合もあります。

年間3万円だったとしても、50年支払い続けると150万円にもなりますので、購入前に確認してください。

まとめ

家を建てる場合にも言えるかもしれませんが、お墓を選ぶ際に漠然と割引してほしいと言っても、なかなか応じてもらえない部分もありますが、よくわからないのでお任せというスタンスだと一般的に付属しているものは不要であっても提案に組み込まれていたりします。
あってもなくても変わらない部分をなくし、不要な部分を削っていくことで総額を抑えられることもよくあります。
また、石材店の仕入れ金額への影響が小さい部分を理解して交渉すると案外応じてもらえたりします。

必要な部分を見極めて、後悔しないお墓を購入できることをお祈りしています。

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