お墓の豆知識

お墓参りは危険?新型コロナウイルスの注意点

2020年のお彼岸の季節になりました。
例年であれば春分の日を中心とした春彼岸にお墓参りを計画されている方も多いのではないでしょうか。

今年は不要不急の外出は控えるよう国から要請があったり、学校が休校になったり、日本政府も感染拡大を食い止める為の様々な措置を行っていますね。

韓国においては宗教施設における集団感染が発生していて、お墓参りを躊躇されている方もいるのではないでしょうか。
コロナウイルスとお墓参りのリスクについて解説していきます。

お墓参りの感染リスク

お墓参りにはどのぐらいの感染リスクがあるのでしょうか。
お墓参りで行くと何をするのか見ていきましょう。

墓前でのお参り

一般的なお墓が屋外である点と、極端に人に近づくような環境にはないことから、墓前のお墓参りでの感染リスクは低いと考えられます。
しかしながら、水道の蛇口や手桶、柄杓などはお墓参りに来る人が共用で使います。
共用の物を触る前に除菌ティッシュでふき取り消毒したり、手袋をすることで感染する可能性を下げることが出来ます。
お彼岸の中日や前後の土日には多くの人がお参りに訪れる為、共用部に触れる人も頻度も高くなりますので注意が必要です。

お彼岸の法要

普段のお彼岸であれば、お彼岸に合わせてお寺本堂等で法要が行われるお寺も多くあります。
今年に限ってはコロナウイルスの感染拡大に伴い、大規模な法要は中止したりマスクの着用や換気等の対策を取るお寺も多いと思います。
対策を取っていたとしても、高齢者や持病のある方は多くの人が集まる空間は避けた方が良いと思います。

レストランや食事処

お墓参りをした際には、食事をして帰ることも多いでしょう。近い距離に長時間座って会話をする為、感染リスクは高めだと言われています。
会食は見合わせたり、席の間隔が広い飲食店を選ぶなどの配慮が必要でしょう。

行き帰りの交通機関

お墓そのものではウイルスに感染する可能性は低いと言えますが、行き帰りに公共交通機関を利用する場合は注意が必要です。
不特定多数の人が利用し、揺れる車内では手すりやつり革などを掴むことが多いので、マスクの着用や手洗いをしっかり行いましょう。

搬送式等の室内墓苑は要注意

最新鋭の搬送式の墓所は注意が必要です。
室内であるが故に人との接触の可能性が高まる他に、他の利用者との共用部分が多いので注意が必要です。
カードの読み取り機や、個別のブース内のテーブルや椅子など、共用部に触れることで感染する可能性はあります。
ただ、大勢の人が密集するという環境にはなりにくい為、電車内や飲食店などと比較すればリスクは低いのではないでしょうか。

お墓参りで特に気を付けなければいけない人は?

お墓参りにおいては、感染するリスクは高くないというお話をしましたが、
積極的にお墓参りに行くのは高齢者の割合も高く、感染すれば重篤化するリスクが高い年代です。
自家用車で移動し、お寺の建物内には入らずに墓前のみで済ませれば感染リスクを下げることができます。
しかしながら高齢で持病をお持ちの方は、この春のお彼岸は無理をせずに中止や延期を検討した方が良いかもしれません。

お墓参りでも注意点は他の行動と同じ

お墓参りそのものは特にウイルス感染をしやすい場所ではありませんので、過剰に自粛する必要はないと思います。
ただし、公共の場所である以上は可能性がゼロではありません。

一般的に対策として言われているように、マスクの着用や手洗い、消毒、目や鼻などの粘膜に触れないように気を付けるなどの徹底をすることでリスクを最小限にするように気を付けることは必要です。

お墓参りをすることで身を危険にさらすような状況であれば、ご先祖様だってお参りなんて望まないはずです。
自分自身の体力や体の状態に合わせて無理をせずに適切な判断をして頂くようにお願いします。

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