お墓の裏話

先に言ってよ。お墓にまつわるトラブルと予防法

お墓は終の住処と言われるように安らかに眠れる場所が理想です。しかし、お墓を建てたり管理していく過程で思わぬトラブルが起こることがあります。
故人を供養する場所であると同時に自分も将来入るお墓ですので、安らかな場所であってほしいですよね。

お墓にまつわるトラブルはどのようなものがあるのでしょうか。

どんなトラブルが多いの?

一言でトラブルと言っても、多岐にわたります。ここではトラブルが起こりやすいトラブルを相手別にまとめました。
よくあるトラブルは事前に知って対策することでそのほとんどが防げるものですので、是非参考にしてください。

親族間のトラブル

ある日お墓参りに行ったら、知らない人の名前が刻まれていた。びっくりするような話ですが、実際に起こっています。

同意を得ないまま遠い親戚であったり、内縁関係の人であったり親族間で良く思われてない人を納骨しようとすると反対されるなどトラブルになることがあります。

実際、お墓に名前を刻むとトラブルになるので、刻まないで納骨してほしいというような埋葬の依頼も受けたことがあります。

名前こそ彫刻されていなくても意図しない人が同じお墓に入っていることは起こりえます。

納骨するスペースがあるからいいじゃないかとはならないのが一般的ですのでご注意ください。

石材店とのトラブル

石材店とのトラブルの多くは工事や石の品質のトラブルが多いです。お墓の傾いたり、変色やヒビ割れたりといったトラブルが起こることがあります。

お寺とのトラブル

お寺とのトラブルの多くは金銭的なものと、供養の仕方やルールに関するものが目立ちます。

金銭的なトラブル

お墓を建てた後にかかるお金は管理費だけだと聞いていたのに、お寺の改修工事の為の寄付を求められたりすることがあります。
葬儀や法要の時お礼や、戒名をつけてもらう際のお布施の金額まで多岐に渡ります。お布施はお気持ちでと金額が明確でないケースもありますので、お墓を建てる前に石材店に相場を聞いておくのも必要であると思います。

また、お墓の引越しをしようとすると、法外な金額の離檀料を求められてトラブルになるケースもあります。

ルールに関するトラブル

回忌法要や実施やお寺の行事への参加を強制される。特にお寺の墓地では檀家の務めを果たすよう言われることがあるので、どこまでの負担を求められるのかを確認しておく必要があります。

また、家族内で宗教が違う場合納骨できないことがあります。例えば、仏教の寺院墓地でキリスト教式の納骨をやろうとしたような場合、間違いなく拒絶されます。

霊園の名前のつく墓地では宗派に関して寛容な場合が多いですが、経営母体がお寺の場合、宗派は自由でも在来仏教に限るというルールがあることがありますので事前に確認をしてください。

隣のお墓とのトラブル

隣のお墓ともトラブルになることがあります。区画内に植木を植えてある場合、植栽が伸びて近隣のお墓にかかっている。葉や花びらがお墓を汚すなどが良く起こります。
また、植えた当初は良くても何十年後に大きく成長し、根っこが周囲のお墓の外柵を持ち上げてしまうことがあります。
花ぐらいであれば大丈夫ですが、気を植えてある墓所の隣は考えた方が良さそうです。

霊園の近隣住民とのトラブル

住宅地などに位置している新しい霊園のの場合、墓地の近隣住民とトラブルになっていることがあります。建設時にマンションの反対運動のような活動が起こる場合があり、完成とともに落ち着くのが一般的であまり気にする必要はありませんが、近隣住民から良く思われてないことがあります。

お墓のトラブルを防ぐには

お墓の知識をつける

お墓や供養に対する消費者側に知識がないことです。実際に近親者に不幸があり、喪主や施主になってみないとわからないことはたくさんあります。
初めてのことなので、何がわからないのかさえわからないことも多々あります。

条件をしっかり確認をする

知識がないからと全て業者任せにしてしまうことでトラブルになることもあります。
後からもっと良い方法があったのに、ということになることが多くあります。

親族間で話し合いをする

亡くなった後のことではありますが、感覚的に一緒のお墓ち入るということは、同じ家に住むようなものなので、事前に話し合いをしておく必要があります。
納骨後には改装許可書などの書類上の手続きも必要になります。

他のお墓をよく見ておく

このお墓の購入の際に周囲のお墓をよく見ておくこともトラブル回避の対策になります。
完成イメージのCAD図面は出してくれる石材店が多いですが、やはり実物を見ないとわからないことも多いです。

開園したばかりの霊園でもなければ、同じ種類の石や、デザインの参考になるお墓が既に建っている可能性が高いので、図面や見本だけでなく実物がないか聞いてみましょう。

また、他の霊園や墓地を見に行った時に気になる石やデザインのお墓があれば写真に撮ってときましょう。

まとめ

お墓にまつわるトラブルの話は後を絶ちません。しかしそのほとんどは身内での話し合いが出来ていなかったり、慣習的に行われていることを知らないことで起きています。

親族間での話し合いや、契約の際に細かく確認しておくことで防げることも多くあります。

お墓は建てた後長い期間にわたり使用し、管理者である霊園やお寺とも長い付き合いになります。お墓を建てた後の供養のお話もしっかり確認しておくようにしましょう。

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