石材店のがお墓の契約を取り石材が届いたら建墓工事を行います。
霊園やお寺を訪ねればたくさんのお墓があり、建墓工事もよく行われています。
しかし、あまりじっくりお墓の工事を見たことがある人は少ないのではないでしょうか。
お墓の業界では建墓工事のことを「据え付け工事」と言います。
お墓の工事とは
お墓の工事はどのようにして進んでいくのでしょうか。
建物のように建築基準法に規制される訳ではないので、会社により工事の方法は多少差がありますが般的な工事の流れを解説していきます。
根切り
お墓を建てる為には基礎を打たなければいけません。頑丈な基礎を作ることにより重量のあるお墓を建てても傾くことなく長期間使用することが出来ます。
基礎は地中にありますので基礎の厚さ地面よりも下に掘る必要があります。これを根切と言います。
砕石を入れ・転圧
基礎の深さ分の穴を掘ったら、基礎をより丈夫にする為に砕石を撒いていきます。
砕石を撒いたうえで機械を使って地面を押し固めます。ここで十分に押し固められるかが基礎の強度を左右します。
基礎打ち
十分に転圧を行ったら基礎の中には鉄筋を組んでいきます。基礎の縁に木枠を組みコンクリートを流し込みます。
基礎の中にある四角い穴は納骨棺内で散骨を行うスペースとして砂のまま残しておきます。
丸い穴は水が地面に抜けるように穴を残しています。
基礎工事が終わってもコンクリートが固まるまで何日かかかります。
基礎工事と建墓工事は別の日に行われます。
建墓工事
基礎が完成したら、いよいよその上にお墓を建てます。
基礎の上に薄くモルタルを敷くことで高さを調整し、石の部材を据えていきます。
石の部材をお墓の形にしていく為には、石材を接着し積み上げていく必要があります。
昔はモルタルを使用していましたが、近年は墓石と墓石を接着する為には墓石用の接着剤を使用します。
写真の石材の接合部に塗り接着していきます。
接着剤には耐震性を備えているものもありお墓の強度の向上しています。
外柵や納骨棺の壁などの一番低いの部材から据え付けを行っていき、順番に上に向かって石を積み上げていきます。
外柵や納骨棺が完成したらその上にに石碑部分を積み上げていきます。
このようにしてお墓の工事は行われています。
まとめ
お墓の据え付け工事は上で解説したような流れで進んでいきます。
工事期間は基礎工事に半日~1日程度。据え付けには1日~2日程度が一般的です。
1~2㎡程度の比較的小さいお墓であれば概ね1日で工事は終わります。
きちんと工事を行っている会社では上記のような写真の記録をきちんと行っています。
写真の記録としてきちんと残してくれることは安心感に繋がるのではないでしょうか。
希望すれば過去の工事の写真を見せてくれたり、自身のお墓の工事報告書を出してくれる会社も多くあります。
建墓工事を見に行く必要はありませんが、工事報告書は出してもらい確認及び説明を受けることで理解も深まりトラブルも起こりにくくなるのではないでしょうか。
契約の前に石材店の方に是非聞いてみてください。