こちらの記事は公営霊園に当選した人向けの記事となります。
お墓には、寺院墓地、民営霊園、公営霊園などの種類があり、それぞれ仕組みに違います。
自治体が管理する公営霊園は安心感や管理コストの安さ等、様々なメリットがあり人気があります。
寺院墓地や民営霊園においては、指定石材店制度があり、自由に石材店を選べないことがほとんどです。
しかしながら、民営霊園においては、指定石材店制度はなく、施主が自分で石材店を選んで工事をすることとなります。
お墓の値段は石材店ごとに大きな違いがあります。同じ面積、同じ石種なのに値段に大きな差がつくなんてことがよくあります。
石材店のしがらみのない公営霊園には大きなメリットがあります。
公営霊園に当選したら必ず相見積もりを取って賢くお墓を建ててください。
ここでは相見積もりを取る際のポイントを解説します。
相見積もりを取る時の鉄則
石材店にお任せで見積もりを取ってしまうと、見積もりを貰ったものの、石種も形もバラバラだと何を基準に比較をすれば良いのかかえって混乱してしまうので注意が必要です。
相見積もりを取る際には条件を揃えて見積もりを取る必要があります。
お墓の工事費用を左右する要因
石種
一番わかりやすいのが石の種類です。
石の種類により価格が異なります。色は白御影が比較的安く黒になるほど高く、産地は中国産が安く、その他外国産、国産と高くなる傾向にあります。
◆石の色
白御影石
グレー御影石
黒御影石
◆石の産地
中国産
インド産
南アフリカ産
国産
同じ産地国であっても、複数の色や種類がありそれぞれ値段が違います。中国産白御影としか書いていない見積もりも目にしますが、中国の白御影の中にもいくつも種類があります。
国内産の石だと庵治石、真壁石、小松石など名前がついているように、海外産の石にも同様に名前がついています。
中国産の石の名前には特徴があり、G614、G623、G688というよな番号がついています。
同じ白御影であっても、価格も違えば、色味も石の目も違うので建墓した時の印象は違ってきます。価格を比較する際は同じ種類で比較をしてください。
先に1社でイメージを固めて見積もりを取りましょう
まずは1社で、案内を受けて見積もりを取ってみてください。
自分が当選した区画にはどんなお墓が建てられるのか、どんな石種があるのかなど、石見本や実物を見せてもらってください。
初めてお墓を建てる時には、知識もイメージもないので、希望を伝えるのにも苦労することが多いです。
自分の建てたいお墓のイメージが固まるまではインターネットで調べたり、当選した霊園の他の墓石を見てみたり、実際に石材店に案内をしてもらい完成イメージを作ってください。
少なくとも、石種や形をある程度絞ってから相見積もりを取るのが効率的です。
そうすることで、同じ土俵で比較ができるので業者の選定がしやすくなります。
まとめて見積もりを取るなら
見積もりをまとめて取ることができる、お墓さがしというサービスがあります。
最大3社、それぞれの石材店ごとに連絡がありますので、石種や形などの希望条件を伝えましょう。
無料で利用することができ、見積もりを取ったからと言って必ず買わないといけないことはありません。
1社目の石材店で出してもらった条件に揃えて見積もりを取ることによって、ぼったくり業者を弾いたり、担当者の質を担当者との相性を見ることができます。
お墓さがしを利用している時点で、相見積もりが前提なのでだと石材店側もわかっているので、気を遣う必要もなく極端に高い見積もりが出てくることも少ないでしょう。
お墓は一生に一度あるかないかの買い物なので、知識はなくて当然です。
より良い条件で建墓ができるよう、しっかりと比較、検討をしてみてください。