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指定石材店ってなんなの?
お墓を探し始めると、よく耳にする言葉に指定石材店という言葉があります。
不思議に思われた方も多いのではないでしょうか。
なぜ指定石材店という制度が存在するのでしょうか。
一般的な理由を見ていきましょう。
寺院墓地
宗派やお寺により異なりますが、宗派ごとの慣わしに従って行事が行われています。
施餓鬼、大般若、彼岸会、報恩講、宗派ごっちゃにしましたが、たくさんの行事ごとがあり、檀家さんがお寺に集まります。
比較的小さなお寺だと、ご住職と奥さんの他に子供がいるぐらいで、たくさん人が集まる行事をお寺単体で運営することはできません。
そういった時には、多くの場合お寺に出入りをしている出入り業者の組合がお手伝いに行くことになります。お寺ので商売をさせてもらう代わりにお寺の運営をみんなで行い守っていきましょう。といったところでしょうか。
他にも、知らない業者に工事をさせて、何か不具合があった時に困る。などなど。
そんな事情があるので、お寺側が石材店を指定しているといった側面がああります。
民間霊園
民間霊園の場合は霊園建設にあたる利害関係が大きく関わっています。
霊園を検察する時には、販売を始める前に管理棟や通路、駐車場などの設備の建設を行います。
初期投資として大きなお金がかかります。そこで、実際に墓石の販売を行うことで利益を得る石材店で組合を結成し営業保証金という名の初期投資の資金を出し合います。
そのお金を元手に施設を整備したうえで販売を行うので、いきなり関係ない石材店が来て販売を行うことが出来ない仕組みになっています。
指定石材店制度の弊害
指定石材店が根付いた事情はご理解いただけたかと思います。
しかし、お墓を探す側にとってみれば、あまり良いことではありません。
1、相見積もりが取れないので墓石の値段が高くなりがちである
2、石材店側も販売・工事ができる霊園やお寺が限られている為、何か所か比較する場合は何社も石材店に問い合わせなければいけない。
最近では、いわゆるポータルサイトと言われる、たくさんの霊園の検索が一気にできるサービスが出来ています。そういった比較サイトで検討をしたうえで、資料請求や見学に行くことができるようになったので、便利になりました。
最近では、下記のような一括で問合せが出来るサイトがあり探しやすくなっています。
下記は業界大手の一括検索・資料請求ができるサービスです。
営業電話の内容の多くは、資料ではイメージ湧かないと思いますので、是非現地を見に来てください。いつがいいですか?みたいな流れになることが多いです。
自社で案内できる霊園が限られている為、資料請求をした霊園に加えて条件の近い霊園を1~2か所一緒に見学しましょうと提案するのが一般的です。
まとめ
指定石材店という制度がある為に会社ごとに販売できる霊園が限られています。会社の利害関係が強く出てしまう点と、消費者側のお墓に対する知識が得にくい為、不本意な形でお墓を購入してしまうことがよく起こります。
上記のようなサイトから見学をしたい霊園をリストアップしてから、大手石材店に直接見学依頼をすることです。大手石材店は販売権を持っている霊園や寺院の数が多いので、同じ担当者の目線での比較の話が聞けたり、1日に続けて3~4箇所見学に行けたりします。
うまく活用してスムーズに情報を集めてくださいね。